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英国のテック業界が世界トップレベルである5つの理由

テクノロジー産業は英国経済の中核をなしています。英国は、人工知能、ブロックチェーン、サイバーセキュリティ、データアナリティクスの分野で最先端の技術開発に取り組んでいます。

それは統計にも表れています。英国のテック産業に関する報告書「Tech Nation Report 2018」によると、デジタルテクノロジー分野の売上高は約1,840億ポンドに達し、デジタルテクノロジー企業の売上は2016年から2017年にかけて4.5%増加しています。これは同期間の英国全体のGDP成長率 (1.7%) よりもかなり高い値です。グーグル、シスコ、マイクロソフトなどの大手テック企業が研究開発の投資先として英国を選ぶのも頷けます。 

英国は世界で最もエキサイティングなテクノロジーハブの一つです。それには5つの理由があります。 

英国のスタートアップシーンは活況を呈している

  • 英国では、ほぼ20年にわたり、継続的に新しいデジタルテクノロジー企業が誕生しています。2017年の新規登録テック企業数は約60%も増加しました。 

英国には大規模な投資が続いている

  • 英国テック企業に対する投資額は年々増加しており、他の欧州諸国を大きく上回っています。2018年もこの傾向は変わらず、79億米ドル(63億ポンド)のベンチャーキャピタル資金を獲得しています。

  • 同期間の英国の製品売上高、IPO調達額、企業買収額を合計すると400億米ドル (315億ポンド) に上りました。これはヨーロッパのどの国よりも多い金額ですが、一度きりの幸運というわけではありません。英国企業は過去5年間、イグジットに成功した企業の数が欧州で最も多く、2013年時点の企業価値は合計1,190億米ドルに達しました。 

英国にはスマートシティだけではなく、デジタルサバーブが存在する

  • ロンドンは欧州のデジタルキャピタル (首都) と見られていますが、英国では大都市以外にもテック企業が集積し始めています。一例を挙げると、ボーンマスとプールには 1万5,000人以上のテクノロジー関連の仕事があります。また、リバープールでは、デジタルテクノロジー企業の年間総売上高が3億5,000万ポンド以上に達しています。
  • こうした成長を促すために積極的に投資が行われています。スコットランドでは、英国とスコットランドの両政府がフィンテックハブの建設をバックアップして、市場でのプレゼンス強化を目指しています。オープンデータ・インスティチュートの調査によると、マンチェスターはIoTテクノロジー関連のスタートアップに対する投資額でトップになっています。
  • また、Tech Nation 2018の報告によると、デジタルテクノロジーは多くの地域経済を活性化しています。ベイジングストーク、バーンリー、リビングストン、サウスエンドのようなデジタルサバーブが英国各地で生まれ、成長しています。 

英国にはテック企業を支援する仕組みが構築されている

  • 英国政府はイノベーションと事業拡大の障壁を取り払うために、できる限りの努力をしてきました。そのおかげで、民間のテクノロジー関連企業の数は2010年比で約3割 (31%) 増えています。 
  • さらに、英国に進出したり、起業したりすると、G7で最も低い法人税を適用され、国際貿易省の各種サポートも無償で受けられます。また、大都市以外の地域で研究開発を行う企業も法人税が軽減されます
  • 以上に加えて、 「スタートアップビザ」の導入により、英国で起業する外国人のビザ申請が簡素化されます。この決定はロンドン・テックウィーク 2018で発表され、2019年4月から実施される予定です。


英国にはすでに世界で最も優秀な人材が集まっており、人材養成を継続している

  • テック企業には高い専門性を持った人材が必要です。英国には、AI、IoT、サイバーセキュリティの人材が豊富にいます。ロンドンだけでも24万人がデジタルテクノロジーの仕事に従事しています。 
  • それだけではありません。英国のテック企業には明るい未来が待っています。世界トップ10に入る大学4校を含む170の大学や高等教育機関から、欧州最多の卒業生を輩出しています。2017年だけでも1,400万人の学生が高等教育を終えていることになります。
  • さらに重要なことは、テクノロジーが学校のコアカリキュラムになっていることです。子どもたちは早ければ5歳からプログラミングを学び始めます。英国はG20国で初めて子どもにコンピュータ関連教育を受けさせることの重要性を正式に認めた国であり、2014年9月以降、デジタルスキルが重要となる世界で雇用される能力を高めるために、すべての子どもがデジタルリテラシーを身につけるテクノロジーにアクセスできるようになっています。

Tech Nationの報告書で、英国は再び「ヨーロッパのデジタルキャピタル」に選ばれましたが、英国のイノベーションとテクノロジーに対する姿勢を考えれば当然の結果と言えるでしょう。 

今日、英国は、デジタルテクノロジーの専門知識、革新的なアプリケーション、完璧な実施の分野でグローバルハブとなっており、卓越した技術力で確固とした地位を確立しています。 
 

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