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なぜフィンテックは英国なのか?
旧来の銀行システムは、ビッグデータ、AI、ほぼ遅延のない接続の実現により、根本から再構築を迫られています。バンキングに新しいビジネスモデルが生まれ、顧客が銀行のやり方に適応する時代から、銀行が顧客の需要に対応する時代へと転換しつつあります。
フィンテックは英国経済でも最も成長著しい分野であり、2017年には13.4億ポンドもの投資を集めています。英国のフィンテックは現在70億ポンド以上の企業価値を持っており、大幅な成長が見込まれる分野です。2018年に、ヨーロッパでフィンテック銘柄の上場が最も多いはロンドン市場で、フィンテックの投資先トップはベルファストでした。スコットランドの金融セクターはロンドンに次ぐ第2位で、8,000億ポンドの資産を扱っています。バークレーズは銀行機能、技術、運用チームのために、世界最先端の職場をグラスゴーに作ろうとしています。
ヨーロッパのフィンテックスタートアップの半分は英国に拠点を置いています。中には先駆的な革新を成し遂げ世界的な評価を得つつある企業も存在します:
- Funding Circle (ファンディングサークル) は英国生まれのソーシャルレンディングアプリで、今日までに英国内で4万5,000以上の事業に46億ポンドの資金を融資しています。
- デジタル専用のモバイルバンキングアプリをリリースしたMonzo (モンゾ) は、2015年設立。既存の銀行とは一線を画すサービスで、今では英国内に100万人以上のユーザがいます。
- TransferWise (トランスファーワイズ) はP2Pソリューションを利用して、格安の手数料で海外送金ができるサービスを提供する英国のフィンテック企業。今ではオーストラリア、ニュージーランドの銀行と提携して世界をつないでいます。
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英国の金融サービス業はGDP比で世界最大であり、金融サービスの輸出額も世界トップです (2位と3位の合計額よりも多い)。クロスボーダー取引も含めて、世界の外国為替取引の37%が英国で行われており、英国は国際金融取引の中心地となっています。2017年に上海清算所が中国として初めて国境の壁を越えた外国為替取引をロンドンのR5FXで行ったのはこのためです。人民元(RMB)の国際化を英国が先頭に立って推進したと言っていいでしょう。さらに、英国には世界的な金融機関が最も多く集まっており(外国銀行が251行)、優秀な人材が揃っています。2017年、英国は世界トップの外国為替取引の場であり、資産管理の分野で世界有数のシェアを持っています。英国で管理されている資産の40%は海外顧客のものです。
デジタル時代の到来とともにバンキングサービスにおいてフィンテックが成長し、測定、分析、請求の分野に細分化されてデジタル化が進展していることを紹介してきましたが、これだけではありません。RegTech (レグテック) という新しい分野で、フィンテックスタートアップの創業が相次いでいるのです。これらの企業は、AIや機械学習システムを活用して、複雑な規制に対処しようとしています。頻繁に変更される規制当局の要求に対応し、セキュリティやコンプライアンスを損なうことなく、イノベーションを取り込んでバンキングを強化することを目指しています。InsurTech (インシュアテック) も英国では発展めざましい分野です。一例を挙げると、トッププレイヤーのSlice (スライス) では、家や愛車をレンタルしてその期間だけに保険をかける超短期保険の提供が可能です。
ロンドンのSilicon Roundabout (シリコン・ラウンドアバウト) は、世界中のスタートアップが集まるエリア。AIやビッグデータを得意とする有望なフィンテック企業が拠点を構えています。
- Cap:Ratio Capratio Cultured Investing は自動資産運用するロボアドバイザーで、持続可能な家計をすべての人々に差別なく提供するという理念に基づく。これまで見落とされてきた階層の人々を対象とし、将来のための家計設計と財産形成の手伝いをしています
- Trezeo はギグエコノミーに従事する病欠や有給休暇のない人のために資金援助を提供。仕事が少ないときなども生活費に困らないように支援する。英国には500万人もの自営業者がおり、社会的に注目されています。
- DueDilはロンドンに本拠を置くスタートアップで、企業がパートナーシップを検討するときにデュー・デリジェンスを行うのを支援する。潜在的なリスクを査定し、パートナーシップ成立後は法規制の遵守を担保する支援を行います。
英国政府はフィンテック分野への投資を積極的に行っています。金融行動監視機構 (FCA) や英国金融規制当局へのアクセス、効果的な優遇税制、競争とイノベーションを促し、間接的にフィンテック企業を支援する多数の政府プログラムを通して、スタートアップやフィンテック企業をサポートしています。 Open APIやMandatory Referralsなどがその一例です。
また、FCAによるProject Innovate (プロジェクト・イノベート) のようなスキームは、企業間の競争を促し、イノベーションを加速させています。2018年6月には、英国で急成長するフィンテック分野への投資を促すため、国際貿易大臣の主導で新しい取り組みが開始されました。2017年時点すでに前年度150%の増となる18億ポンドの投資を受けた分野を、国際貿易省 (DIT) がさらにバックアップするということは、政府がこのセクターをいかに重視しているかを表しています。
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動画
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イノベーションを生み出す英国
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英国のイノベーションに関するスペシャリストレポートを読んで、英国の技術とサービスが御社のビジネスをどのように活用できるかをご覧ください。 レポートのハイライトは次のとおりです。
- フィンテック、ヘルステック、教育、自律走行車、サイバーセキュリティ等での最先端技術。
- イングランド、北アイルランド、スコットランド、ウェールズ全域のハイテク企業の最新状況。
- 英国とアジアのテック企業とのパートナーシップの成功事例。
- 英国に置ける持続可能性、気候変動、高齢化など、世界規模の課題への取組。
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英国のフィンテックエクセレンス地域
英国には数多くのエクセレンスセンターがあり、それらは金融センターで事業を営む企業にサポートと専門知識を提供している。グローバルフィンテックセンター連盟(Global FinTech Hub Federation)は、独立性と包容力を持つ新興のフィンテックセンターと成熟したフィンテックセンターで作られたネットワークである。世界の金融サービス業界におけるイノベーションを促進し、成長しつつある国際社会を築いている。世界トップ10の大学のうち、4つは英国にあり、英国では世界一流の教育が受けられ、とても評価が高い。さらに、英国はビジネススキルとプロフェッショナルスキルトレーニングのリーダーでもあり、雇用主が従業員の業績レベルに対する要求を理解しており、国内やアジア地域での主導的地位を維持している。
ロンドン
ロンドンの金融と起業家の人材数は世界のトップである。英国のフィンテック業界は、約61,000人を雇用しており、ニューヨークを上回って世界最大であり、シンガポール、香港、オーストラリアのフィンテック業界の総規模をはるかに超えている。
ロンドンは世界最大の金融サービス産業があり、フィンテック産業は活気づいている。ロンドンのエコシステムは、資本、人材、規制当局の支援、政府の支援、人口の多様性といったデジタル化の成功要素を持っており、世界最大のコネクテッドシティーの1つである。
エディンバラ
2017年以来、エディンバラは初めてグローバルフィンテックセンター連盟報告書に載せられるようになった。エディンバラはロンドンに次いた英国最大の金融サービスセンターであり、ヨーロッパの主要資産管理及び資産サービスセンターである。スコットランドの首都として、エディンバラは200年以上にわたり生命保険市場の最前線に立ち、常に主要銀行の中心地となっている。エディンバラは常にテクノロジー、エンジニアリング、イノベーションに力を注いでおり、エディンバラ大学の情報学部、データラボ(DataLab)、StartEdin、CodeClanなどのトップクラス大学と革新プログラムは強力な人材バンクを提供している。エディンバラには、繁栄しているフィンテックエコシステムを構築するためのすべての要素があり、市内中心部から1平方マイル圏内で、主要な金融サービス機関、経験豊富な技術専門家、高度な知識と実践的な学術知識、及び早期資金調達が確保できる。
リーズ
リーズはヨーロッパ最大の金融及びプロフェッショナルサービスの人材バンクを設けている。最先端の金融、プロフェッショナル、及び商業サービスセンターとして、リーズは198億ポンドの総付加価値(GVA)を国民経済に貢献した。30万人以上の従業員と最大の銀行人材を持つこの都市は、ロンドンの次に最多の拡張企業がある。
リーズのデータ分析研究所及び量子通信センターは、未来の技術革新を支援している。北地域には二千年世代の人口が最も多く、優れた人材バンクとなっている。フィンテック北方特使クリスシアー(Chris Sier)によると、「リーズの各大学は、毎年1万人の技術専攻卒業生を輩出している」。
北アイルランド
北アイルランドは世界的な金融サービス投資の主要目的地の1つとなり、ベルファストはフィンテック投資プログラムの優先目的地であり、ヨーロッパのソフトウェア開発プログラムの優先都市でもある。ベルファストは、米国のネットワークセキュリティ企業にとって最大の国際投資拠点でもある。監視と契約規制、フィンテック、データ分析、及びサイバーセキュリティにおける世界クラスの能力を備えた北アイルランドの金融サービス業界は、33,000人の従業員を雇用している。
北アイルランドには独自の資本市場ネットワークがあり、資本市場技術の研究開発を促進し、技術スキルを向上させるために、そのネットワークは2つの地元大学と、Vela Trading Technologies、Citi、Fidessa、First Derivatives、CMEなどの国際企業を含んでいる。北アイルランドは、高性能コンピューティング及び組込みシステムに関連した博士課程プログラムと、2500万ポンドの安全情報技術センター(CSIT)を含む世界に認められた技術関連研究センターを共同支援している。
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フィンテック支援
イングランド銀行 — イギリスの金融サービスを支援するフィンテック企業
イギリスで金融サービスを提供するフィンテック企業である。フィンテック企業がイギリスで金融サービスを提供することを検討している場合、その企業は監督対象となる。イングランド銀行は、銀行、住宅ローン会社、信用組合、大手投資会社、保険会社、その他の金融会社の監督を担当している。さらに、イギリスに新銀行を設立することを検討している企業に情報とサポートを提供している。また、金融市場の基本施設を監督し、支払いシステムの決済代行者になっている。
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イギリス金融サービスとテクノロジーエクセレンスセンター
イングランド
インペリアル大学ビジネススクールのグローバル・フィンテックセンターは、金融、ビジネスと社会に対する技術の影響をよりよく理解するためにあり、多学科的な研究、ビジネス教育、そしてグローバル活動の中心でもある。
仮想通貨とブロックチェーン技術に関連した継続的な研究と応用活動の主要国際拠点となることを目標としている。そのため、3つの目的を達成する必要がある。改善されたブロックチェーン技術サポート契約の設計とエンジニアリングに関する研究。ブロックチェーンと関連市場の運用上の洞察を得ること。複数の分野でのブロックチェーンに基づく新しいアプリケーションを探ること。
当研究チームは、計算ファイナンス、財務リスク管理、ブロックチェーン技術、デジタルエコノミー、システミックリスク、デリバティブプライシング、エージェントベースシミュレーション、実証的ファイナンス、ミクロマーケティング構造、アルゴリズム取引、高周波取引、データサイエンス、ビッグデータ分析、機械学習、価格構成、ポートフォリオ改善などの分野における世界トップクラスの研究を続けている。
同センターは、業界における以下の問題に注目している。ブロックチェーン技術が社会技術システムに与える影響、ブロックチェーンに基づくプラットフォームのインテリジェンス、有機開発、及び利用の促進。
FMGはヨーロッパにおける金融市場学術研究の中心地であり、最先端の理論と実証研究を行う上級研究者と若手研究者の中核チームを有しており、「訪問客奨学金プログラム」を通して世界的に有名な金融学者を引き付けている。FMGはLSE研究実験所の中核でもあり、当実験所はヨーロッパ最大のエリート経済科学研究の集結地である。
CCAFはオルタナティブファイナンスのあらゆる面について、最先端の学際的で厳格かつ批判的な研究を行うために設立されたものである。当センターは学術及び政策研究者が使用し分析するための世界的な代替金融データベースを持っている。
CCFinは ケンブリッジ大学のジャッジビジネススクールの研究センターであり、特にファイナンス業界のいくつかの重要な研究分野において、金融業界の理論的及び実証的分析に力を入れている。このセンターは、ケンブリッジ大学金融研究財団 (CERF)の研究活動から生まれた。CERFはまた、ケンブリッジ大学、. ケンブリッジ大学金融研究のための主要な資金提供機関である。
近年、フィンテックとサステイナブル開発の分野で著しい進歩があった。 銀行業界環境イニシアチブ (BEI)はこの有望な分野をさらに拡大するために取り組んでいる。BEIがこの目標を達成するための最初のステップは、フィンテックタスクフォースを結成することであり、当チームは9つの金融機関、3つの会社と4つの革新的な新興企業で構成されている。
オックスフォードファイナンスは、金融市場における金融計量経済学及びミクロ経済学、金融市場の規制及び法律関係活動、金融の数学的及び計算関係活動、行動金融の数学、金融計量経済学及びヘッジファンド研究、資産価格設定、企業の実証的及び理論的な金融関係活動、銀行サービス等を担当している。ビジネススクールは最近、教育技術の世界的リーダーであるGetSmarterと提携し、新しいフィンテックと革新的なデジタルオープン入会プログラムを通じて、新しいフィンテックコースを開設した。
ICMAセンターは、金融機関や政府機関への調査及びアドバイスサービスを提供する主要機関である。最近の研究プログラムには、規制と政策研究、リスク管理と投資、保険と運用管理が含まれる。
CAIRは、マンチェスタービジネススクールのマンチェスターアカウンティング&ファイナンスチームに所属していて、国内外の金融市場における個人投資家、機関投資家、及び企業投資家の専門的ニーズに関する研究を行っている。
このグループは20年以上に渡って結成され、すぐにイギリスの金融経済学者にとって重要な全国フォーラムとなり、社会科学研究評議会が資金提供する最初の研究チームとなった。イギリス及び世界中のさまざまなステークホルダーがメンバーになる機会がある。
CDFは多くの研究者を集めてこの新電子世界を研究している。テクニカルリサーチの商業的及び財務的側面を含み、電子金融市場と銀行業務に関する研究も含む。
レスター大学に設立された金融研究と産業グループは、金融の研究と教育におけるグローバルエクセレンスセンターであり、学者と金融専門家のつながりでもある。
この 金融研究と産業グループは、金融及び金融経済学に関するさまざまな研究分野に関心を持つ従業員を対象とした公開の円卓会議のアカデミックセミナーである。
スコットランド
2016年に設立されたCeFRIは、金融規制と革新におけるエクセレンスアカデミックセンターである。中心的なビジョンは、学者、政策立案者、規制当局及びその他の金融業界の関係者間に戦略的なつながりを確立することである。2017年、ストラスクライド大学はイギリスで初のフィンテック修士課程を開始した。
SFRAは、学界と金融サービスの間の相互作用を強化することを目的とした一連の交流活動を開始した。活動には、年2回のリスクシンポジウム、知識移転ワークショップ、修士博士課程、及び業界の専門家によって指導される大学院プログラムモジュールが含まれる。
カレドニアビジネススクールは、特許証券投資協会(CISI)のエクセレンスセンターである。広範な知識移転活動を通じて、研究所の研究洞察力は公共部門、民間部門及びボランティア部門のために常に使用されている。
ウェールズ
2017年に、大学はイギリスでフィンテックの分野での最初の学士号―― 金融管理技術工科学士号(University Degree)を設置した。y.
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UK - Japan Policy News
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