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インサイトからインパクトへ~アナリティクスでサイバー犯罪と戦う

サイバー攻撃は執拗かつ巧妙で、壊滅的な被害をもたらします。サイバー犯罪の被害額は世界で毎年6千億ドルに上ると推定されています。 

組織にとってセキュリティ対策は必須です。ハッカーを阻止するため、企業は大規模な投資を行っています。大手ITリサーチ・コンサルティング企業のGartnerは、2019年に世界のセキュリティ関連投資額は1,240億ドルを超え、市場規模は年率12.4%で成長すると予測しています。 

サイバー攻撃に対する防御にデータアナリティクスを活用することに期待が集まっています。この分野で英国は世界をリードしています。 

その好例がロンドンに拠点を置くスタートアップCallsign (コールサイン) で、デジタル認証プラットフォームを提供しています。機械学習を利用してウェブトラフィックデータを分析し、アクセスしてきたユーザーが本人かどうか確認するとともに、不審なログインを検知するとアラートを発します。この技術は、セキュリティを向上させると同時に、不正行為を抑制します。また、「顧客確認」(Know Your Customer: KYC) や EUの決済サービス指令Ⅱ (PSD2) に準拠しています。  

同様に、 ZoneFox (ゾーンフォックス) はAIを利用してネットワーク行動を調べ、不審な振る舞いにフラグを立てます。シリーズAラウンドで360万ポンドの資金調達に成功し、Rockstar Games やZenith Bankなど、世界中から顧客を獲得しています。ZoneFoxはネットワーク内外からの脅威を検出したり、エンドポイントをモニタリングすることで、企業をあらゆる攻撃から守ります。    

また、サイバー犯罪における心理面に着目して、ユーザーエラーの排除を目指すスタートアップも存在します。CybSafeは行動科学をセキュリティeラーニングプログラムに取り入れており、同社のサイバーセキュリティ教育プログラムは、知識を教えるだけでなく、研修で学んだ内容を受講生が実践しているかどうかを評価するもので、GCHQの認証を得ています。金融機関のCredit Suisse、Lloyds Banking Group や、小売業大手John Lewisなどが顧客です。 

データは世界を変えることができます。データをサイバー攻撃の阻止、マルウエアの検出、リスクの軽減に活用することで、安全を確保することができます。英国はこの分野でも最前線に立っており、サイバーセキュリティ業界を変革し、サイバー犯罪との戦いで世界をリードするテクノロジーの開発と応用を行っています。  

 

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