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健康的に年をとること

科学技術の発展とともに、私たちの平均寿命は延びています。 

世界の平均寿命は 72歳, となり、この20年間で5.5歳延びました。  

人の寿命が延びれば、必然的に社会全体の高齢化が進みます。 

こうした変化に伴い、ヘルスケア分野で新しい課題が生まれています。高齢者の生活の質をどのように確保するかという問題です。 

科学技術は、社会的課題の解決にも貢献します。そして、英国は、リソースと資金を投入してこうした課題の解決に最前線で取り組んでいます。現在、英国には約3,700社の企業が医療技術分野で事業を行っており、医療機器や診断装置の製造で年間210億ポンドの売上を生み出しています。研究者、科学者、エンジニア、デザイナー、国民保健サービス (NHS) の臨床医が協力し合い、本格的にこの分野に参入しています。 

例えば カーディフ大学の研究者は、人工知能 (AI) を診断・予後診断に採用することで、時間とリソースを大幅に削減できることを明らかにしました。臨床試験では、心臓血管疾患の診断・予後について、AIによる診断は従来の方法による診断と同程度の精度を持つことが示されています。しかも、機械学習技術には、専門知識や人とのコミュニケーションが不要で、診断のボトルネックがありません。

テクノロジーは高齢化に関連した他の問題にも応用することができます。例えば、孤独感は1日にタバコを15本吸うのと同等の健康被害をもたらすとされており、Consequential Robotics (コンセクエンシャル・ロボティクス) はこの問題の解決を目指しています。同社は最近、MiRoという自律型のコンパニオンロボットを発表し、自宅での介護に役立てたいとしています。MiRoは冗談を言ったり、人間の感情に反応したりして、ペットのように人間と交流することができます。また、人間の指示通りに動いたり、危険を認知することもできます。MiRoを試験的に導入した英国の介護施設では、入所者の幸福感や安心感が向上したことがわかっています。MiRoの設計は英国で行われ、製造は中国の深圳で行われています。香港で開催された「グレート フェスティバル オブ イノベーション」で発表されたMiRoは、世界で最も可愛いロボットとしてアジアで人気を博しました。 

英国政府は、高齢化の問題に真剣に向き合っています。ここでは、新しいテクノロジーを革新的な方法で適用し、ヘルスケアの未来を変えて、生活の質の向上に貢献するブレイクスルーが日々生まれています。 

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