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Innovation is GREAT - Japan > 英国のイノベーションン > 特集
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先駆者:英国のイノベーションが世界を変える

世界初の鉄道建設やWWW(ワールド・ワイド・ウェブ)の構築など、英国の発明は人類の歴史を大きく変えてきました。 

英国は、歯ブラシから、電球、テレビ、ジェットエンジンに至るまで、さまざまな「世界初」「史上初」のテクノロジーを生み出して、世界をより良い場所に変えることに貢献しています。 

もちろん、これだけではありません。

通信:

WWWの生みの親、ティム・バーナーズ=リー教授の業績は人類史の方向性を変えた重要な発明と言っていいでしょう。 

英国は通信技術の分野でトップランナーであり続けています。英国は5Gの試行サービスを行う最初の地域の一つに挙げられており、ボーダフォンはサルフォードのメディアシティUKのテックハブで5Gの運用試験を行う予定です。また、ロンドンのオールドストリート周辺ではEEが実証実験を始めました。 

交通・運輸:

英国は世界初の蒸気機関車、鉄道システム、客車を開発して、交通・運輸分野を牽引してきました。これらの技術革新は英国に社会的、政治的、経済的な変革をもたらし、その後世界に普及して、世界中を結びつけました。 

現代においても英国は世界の交通・運輸に変革をもたらしています。自動運転車を開発を手がけるWestfield Technology Groupは、ヒースロー空港の第5ターミナルに専用トラックを張り巡らせて、PODという自動運転車を運用しています。PODの利用者は延べ450万人に上り、走行実績は約700万キロに達しています。PODによって、従来27分かかっていたターミナル内の移動時間は4分に短縮され、年間の二酸化炭素排出量を5万トン削減することができました。

英国政府はイノベーションを奨励しており、自動運転車の重要性を認識した最初の国です。政府は民間企業が英国内の公道でコネクテッド自動運転車 (CAV) の実証実験を実施することを許可しています。 

また政府は、2021年までに世界初の自動運転車による公共交通サービスを開始することを発表しました。 

人工知能 (AI):

英国はAI技術のパイオニアとして長い歴史を持っています。著名なコンピューター科学者アラン・チューリングが第二次大戦中に行ったエニグマの暗号解読が機械学習の基盤を築きました。 

AIはビッグビジネスに成長しつつあります。PwCの調査によると、AIが世界経済に与える影響は2030年に15兆7,000億ドルを超え、英国だけでも6,300億ポンドに達すると予想されています。業界の最先端にはグーグル・ディープマインドのような企業がいます。ディープマインドはロンドンで創業したスタートアップで、後にグーグルに5億ドルで買収されました。グーグル・ディープマインドの開発したAlphaGo (アルファ碁) は、囲碁史上初めて人間に勝利したAIとして世界に衝撃を与えました。アルファ碁は囲碁世界チャンピオン李世乭との五番勝負で三勝を挙げています。 

英国発のスタートアップEmotech (エモテック) は、世界初の個性を持つロボットを開発しました。ロボットの名前はOlly (オリー) といい、使う人の感情 (喜んでいるか、悲しんでいるか) を認識して対応することができます。オリーは感情表現するロボットとしてロボットAI分野で評判になっています。 

金融工学:

今ではどこにでもある現金自動預払機 (ATM) は英国に初めて設置されました。発明者のジョン・シェパード・バロンは銀行の窓口営業時間に間に合わなかったことがきっかけで、チョコレートの自動販売機にヒントを得てATMを開発し、バークレーズ銀行に採用を持ちかけたのです。ATMは、消費者が預貯金を管理する方法を大きく変えました。

現在の英国はフィンテックイノベーションの中心になっており、MonzoStarling BankAtom Bankなど、世界初のデジタル専用銀行を含む多数のフィンテック企業が集積しています。 

イノベーションは英国の伝統であり、過去から現在、未来に受け継がれていきます。上記の産業以外にも、英国は教育、クリエイティブサービス、不動産、エンジニアリング、生命科学の分野で世界をリードしています。英国政府はイノベーションの文化を奨励するために、毎年60億ポンドの資金を研究機関やイノベートUKなどの重要機関に拠出しています。研究機関や大学の資金が潤沢になることで、多様な思考が生まれ、最高の設備、優秀な人材、世界的な共同研究やパートナーシップにアクセスできるようになります。それによって、英国は世界を変え続けることができるのです。  

 

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