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廃炉作業にも関われるAIロボット開発に取り組む英国Createc社

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※この記事は2018年11 月に英国大使館ブログに掲載されたものです。

 

福島第一原子力発電所で線量がれき調査を行う自律飛行ドローンシステムを開発したCreatec社。そのマネージングディレクターであるマット・メラー博士へのインタビュー記事パート2です。

 

原子炉内部の厳しい環境にも対応可能なシステムを開発

Createc社がこれまで開発してきた製品・技術は原子炉の外で使用されるものでしたが、原子炉内部で必要とされるソリューションにも現在取り組んでいます。原子炉内は、1000シーベルト/時に達する非常に高い線量の放射線環境です。原子炉外部の100から1000倍となります。国際廃炉研究開発機構(International Research Institute for Nuclear Decommissioning -IRID)のプロジェクトへの参画を通じて、三菱重工業と出会い、共同で1000シーベルト/時の環境下での画像処理システムを完成させました。「おそらく世界で最も過酷な環境に耐えるシステムといえます。 現在、製造に向けての検討に着手し、2019年には日本に出荷できると思います。」

 

廃炉作業ができるAI搭載ロボットの開発にも取り組む予定

「今後は放射線量の測定だけでなく、廃炉作業にも関わっていく予定です。原子力施設でのロボットはジョイスティック、ボタン、車輪などの様々な部位を動かすための操作が必要となります。この操作にはスキルが必要で、現在は操作する人に依存しています。このスキルや経験を人から取り出してAIに入力すれば、ロボット自身が何を求められているかを理解することができ、より細かな操作をロボットが自律的に行うことができるようになります」とメラー博士は話しました。

AIロボットについて、Createc社は英国政府、英国原子力廃止措置機関(Nuclear Decommissioning Authority -NDA)の巨大なプロジェクトに参加しており、このプロジェクトは2019年に終了予定。プロジェクトで得られた技術を、2020年くらいにはセラフィールドと福島第一で活用し、廃炉のコスト削減に貢献できればとメラー博士は期待しています。

 

Createc社にとって最大のマーケットは実は日本

Createc社は、いわゆるトランスレーショナル・リサーチと呼ばれる、アカデミックでの基礎研究の成果を実際の問題解決へ適用できるように「翻訳」することがビジネスの核となっています。これは簡単なことではなく、ある種の専門性が必要となり、継続して実践、課題に挑戦し続けなればなりません。Createc社は、英国やイタリアの大学とは緊密な関係を持っており、今後は日本の大学・研究機関とも、特にロボット分野で関係を築いていきたいと考えているそうです。「英国や日本の大学の知見を福島第一の課題解決に応用するとともに、得られた成果をセラフィールドやその他の廃炉プロジェクトで展開できればと思っています。」

最後に「日本でのビジネスは2013年以来、拡大を続けています。実は売り上げとしては英国を超え、日本が最大の市場となっています。日本での成功の要因は、クライアントの求めているものを真摯に理解し、その解決方法を提案してきたことになると思っています」とメラー博士は語りました。

 

*Createcは英国政府のプログラムに参加し、2012年に初来日。英国大使館原子力担当部門が以来、ビジネスを支援している企業の一社です。

英国の取り組みについてさらにご興味のある方は、英国・国際通商省が発行しています英国政府のクリーンな低炭素経済への移行の取り組みについて、また企業のビジネスチャンス、事例紹介についてまとめたレポート(日本語)をダウンロードいただけます。下記フォームをご記入いただきますとダウンロード可能ページに飛びます。

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